教師のための統計入門-180/233page
2. ポアソン分布表
ポアソン分布表も,二項分布表と全く同じように, Pr と Pr-1 に関する漸化式を用いて作成します。
3. 正規分布表
〔準備1〕 関数 f (x) が,次のように条件Aをみたす交項級数に展開されているものとする。
f (x) = u1−u2+u3………+(-1)n-1 un+(-1)n un+1+……
(ただし,条件 A:un > un+1 n=1,2,3,…をみたす)
いま,f (x) ≒u1−u2+u3……+(-1)n-1 un とすると,項打ち切りによる誤差Eは,
E=(-1)n (un+1 −+un+3………)un+2
=(-1)n (un+1 −(un+2−un+3)−( )……}
ここで,条件 A より,{ }の( )の中の値はすべて正,よって,{un+1−(un+2−un+3)−( )……} < un+1
∴| E | < un+1
これは,項打ち切りによる誤差の大きさは,その次の項の大きさより小であることを示す。したがって,あらかじめ,小数点以下何桁まで正しい値が必要であるかを決めておけば,この関係からこの級数の第何項まで計算すればよいかがわかる。