教師のための統計入門-197/233page

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1. 実験的教育研究法とは

実験的教育研究法とは,教育事象一般について,当面解決がせまられている問題点に対して,これを解法するための何らかの方策を考え,これを実践にうつして,その効果を確かめていく研究法をいいます。

学校において,実験的教育研究法は,学習指導法の改善の場に多く用いられていますので,この本では,研究対象をこの場に限定して,この研究法による研究のすすめ方について述べることにします。

この場合の研究手順は,次の4段階をふむことになります。

1) 児童・生徒の実態から,学習指導上の問題点を掘り起こして研究主題を設定する。

2) 研究主題の解決策を考える。この解決策を仮説ともいう。

3) 仮説を適用した授業(実験)を実施する。

4) 仮説の効果を判定する。

仮説の効果を判定する

この結果,効果があると判定された仮説については,以後の指導にこれを生かし,効果がみられなかった仮説については,いろいろと再検討することになります。

以下に,この手順の各段階について,説明することにします。


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