小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-033/187page
観点・小問ごとの分析 対策の視点 三、文脈にそって語句の意味がわかる
正答率1」ま71%、2.は75%。 すそを「つめる」を「なおして」、「つく ろう」を「つくって」とした誤答が目立った。○長すぎる→つめる、やぶれた→つくろって、 のように「なにが」「どのように」書かれて いるのかを、言葉のつながりから考えること ができるようにすることが大切であろう。 四、五、語句の組み立てがわかる 四、1.複合語「つかいこなす」(動詞+動 詞)の正答率(83%)は、きわめて高いが、 2.「あまぐつ」(名詞+名詞)の正答率(58 %)は落ちこんでいる誤答は、「つかい+ こなす」、「あめ+ぐつ」、「あま+くつ」 としたものが多く見うけられる 五、の正答率は56%である ○複合語では、名詞+名詞がむずかしい。「あ まぐつ」のように上の語が変化し、下の語が 連濁する場合については、特に用例を多くし て練習させたい。 また、活用語を終止形でとらえることにも 慣れさせる指導を工夫するようにしたい。 観点3](語句を続む)について
観点の正答率(69%)と比べて、対語・語句の組み立ての正答率が低い。 語句の指導は、大事な基礎指導である。他の語との比較や言葉のつながりから類推したり、 語の組み立てに目を向けたりしなから、語句の意味を正しくとらえ理解していくような指導をす すめたい。観点・小問ごとの分析 対策の視点 4]語句を書く
一、文章の中で語句を正しく使う 1.「念をおしてなんどもたしかめた。」(50 %)、4.「せきにんをはたさないので心苦しい。」 (59%)の正答率が他の小問に比べて低い。 誤答は、「念をおしてがんばった」、「元 気がないので心苦しい」に集中しており、「念 をおして」、「心苦しい」の意味がよく理解 されていないための誤りと思われる2.は64 %、3.は88%である○語句の辞書的な意味を理解させるだけでな く、短文作りなどによって用法まで指導する ことが大切である。この問題のような場合、 語句そのものの意味を確実にとらえさせたう えで、どのような語句と結びつくのかを考え させ、適切な語句を選ぶようにすることが必 要であると考えられる