小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-035/187page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

観点・小問ごとの分析 対策の視点
章を書くには…」から誤ってとらえているよ うに思われる。  
二、修飾・被修飾の関係がわかる 1.連用修飾語である「ゆうゆうと−泳いで きます」の正答率(74%)はよいが、2連体 修飾語である「あかるい−海を」の正答率(32 %)は低い。
連体修飾語についての誤答は、
あかるい−おきに向かって
     −進んでいます。
に集中している。
○語と語の関係をつかませるとき、連用修飾 語は、「どんなに一どうする」の関係でとら えることができるし、連体修飾語は、「どん な一何」の関係でとらえることができる。こ れらのことを用例をもとに指導していくこと が大切であろう。
三、主語・述語の関係がわかる 1.「雲が一流れました」(59%)、2.「お かあさんが−まっています」(64%)で比較 的よい。 誤答は、主述のとらえ方に集中し、1.では 「白い雲が」としたもの、2.では「かさをも って」としたものが目立った。 ○主語・述語をとらえさせる場合、述語を押 さえてから、「何が」「だれが」と、主語を 捜させる方法が効果的であろう。
四、場面の情景や人物の気持ちが読みとれる 正答率は各問とも50%台である。
1場面の読みとりでは、イ「おかあさんの ゆめをみているようす」と、とらえているも のが多い。正答率51%。
2.作者の気持ちの読みとりでは、イ「五時 間もべんきょうして、あきてしまったから」 と、とらえているものが多い。正答率53%。 文中の「すぐかえるよ、きょうは五時間 だ。のとらえ方がよくできないための誤りと 思われる
3.主題の読みとりでは、工「学校にいると 一日が長くかんじられる」と、とらえている
○詩を読み味わう指導では、作品を読んで直 感的に感じたことを唯一のものとするのでな く、いろいろな読みとり方をする態度と、柔 軟な解釈力を育てることが大切であろう。そ のためには、
・静かに、なんべんも繰り返して読む。
・一字、一句を大切にして読む。
・読みとれるものから、自由に想像し、心 の中に情景を描き出しながら読む。
・余情、余韻をくみ取るようにするなど に留意して指導に当たりたい。

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。