小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-039/187page

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(2)社会
観点・小問ごとの分析 対策の視点
1]知識・理解
1.住民のくらしをよくする市(町・村)の 仕事 生活用水の確保、歩道橋の建設について の正答率は、それぞれ45%、70%である。 誤答の多くは、役所の仕事と混同して発電 所、デパートを選んだものが目だつ。
○役所が中心になって行う市(町・村)とし ての仕事の内容をはっきり指導しておく。
○市(町・村)の公共施設ができるまでの経 過を、具体的に取り扱うことによって、市役 所(町・村役場)の働きを理解させる必要が ある。
○観察学習の際、内容を精選してねらいに即 して指導する必要がある。
2.廃棄物の処理とその施設 ごみ処理についての正答率は80%である。 清掃工場をごみ収集の便利さだけで考え、 「町の中心部に設置した方がよい。と判断 し、解答しているものか多い。 下水処理場の設置についての正答率は32 %と低い。誤答の多くは、浄水場と下水処 理場を混同して答えている ○浄水場・下水処理場の仕事の内容やしくみ のちがいを、見学や資料等を活用して明確に させておく必要がある。
○清掃工場の設置場所をめぐる問題について は、具体例をもとにとらえさせておきたい。
3.安積疏水の開発
郡山地方に水をひけなかった理由につい ての正答率は45%と低い。誤答の多くは、 「川がない」、「水の量が少ない」を選ん でいる。 取水湖名の正答率は84%と高い。しかし、 疏水名の正答率は61%である。 あれ地の変化についての正答率は、52% である誤答の多くは、最近の開発と混同 し、「工場敷地」、「住宅団地」と解答してい るものが多い。
○郡山地方は、川がありながら水をひくこと ができなかったことを、土地の条件から考え ていくことが大切である 。
○固有名詞は、しっかりと覚えさせる必要が ある。
○今から100年ほど前の郡山地方と今日の郡 山地方を具体的な資料を用いて比較し指導す る必要がある
4.自然条件から見て特色ある地域の人々の 生活 ○「土地が高い」・「農道や自動車などの通 る道路」などの断片的な事実だけで地域の特色

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