小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-040/187page

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観点・小問ごとの分析 対策の視点
低地の道路建設の正答率は62%、高原の 野菜づくりの正答率は58%である。誤答の 多くは、低地を山地、高原を山地と答える など、低地・山地・高原の区別ができてい ない。 台風の通り道になっている暖かい地方の 様子は59%である。寒い地方の農業の様子 についての正答率は88%と高い。 を判断しないように指導する。 ・特色ある人々の生活については、自然条件 と人々の生活がらみた典型例で、写真・地図 などを用いて指導する必要がある。
5.県内の地域の開発につくした先人の働き
正答率は、二宮仕法が51%、矢吹ケ原の 開発が52%、万世大路が53%、川内村の開 発が43%である。誤答の多くは、羽鳥湖と 安積疏水、万世大路と奥州街道、川内村の 開拓と矢吹ケ原・松川浦と結びつけて答え ているものが目だつ。
○開発の事例については、「だれが」「どの ようなことを」「いつ」といった具体的な内 容を写真・施設・道具などを利用して理解さ せるとともに、当時の開発の苦労を切実に訴 える必要があろう。
○「わたしたちの郷土福島県」の−郷土の 開発−を活用する必要がある。
6.水害の予防と対策
河川の改修についての正答率は58%、災 害時の地方公共団体の協力体制は58%であ る。誤答の多くは、「河川工事の費用が商 店などの寄付によってまかなわれている」 と考えているものが多い。
○水害がどのようにして起こったのが、被害 の様子や原因について、具体的な事例を通し て指導する。
○水害を受けた場合の復旧活動の様子を、具 体的な事例によって理解させるようにする。
○河川工事は公共事業として行われているこ とを指導しなければならない。
○大きな災害については、古老の話を取り入 れて指導するのも一つの方法であろう。
7.低地の人々のくらしの工夫
微高地の正答率は86%と高い。
もり土や石がきの正答率は、それぞれ38 %、50%である。誤答例は、もり土を「が んぎ」に、石がきを「もり土」に答えてい るものが多い。米づくりの正答率は70%で ある。
○低地・台地・高原など特色ある地域の自然 景観や人々の生活について、類似点や相違点 をはっきりさせる。
○「輪中」や「がんぎ」などの用語も図や写真と 結びつけてしっかりと指導する。

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