小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-041/187page

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観点・小問ごとの分析 対策の視点
8.住民の生活をよくする施設としくみ
市議会の正答率は81%である。誤答例は、 市役所を選んでいるものが多い。 保健所の正答率は75%である誤答の大 部分は病院と答えている。 浄水場の正答率は70%である。誤答は浄 水場と下水処理場の区別ができていないも が目だつ。
○見学学習などを通して、住民の生活をよく する施設としくみを具体的に指導する必要が あるそして、公共施設の名称とはたらきを おさえ、施設の区別ができるように指導した い。
観点1](知識・理解)について
観点1]の平均正答率は61%であるが、小問によっては32〜88%の差が見られる。 地域社会における社会事象を、地域の実態に応じて具体的に観察させる必要がある。観察が 不可能な場合には、写真・絵・スライドなどを活用して、児童に深く印象づけることが大切で ある。
学習にでてくる基本的な固有名詞・用語などを精選し、活用の場をできるだけ多くする。ま た、ドリルなどを通して確実に定着させたい。
観点・小問ごとの分析 対策の視点
2]資料活用の能力
1.等高線・距離・方位などの地図の読み取 り 土地の高さの読み取りは、62%である。縮 尺がらの実際の距離の算出と方位の見方の 正答率は、それぞれ54%.46%である。 距離についての誤答例は、30q、10qを 選んだものが多い。 方位は、北東や北西としたものが多い。
○地図指導については、4年で初めて地図帳 を使うようになるので、この際、地図利用の 基本となる地図の記号・方位・縮尺等をしっ かりと指導し、さらに日常生活の中に地図帳 を使う機会を多くする。
2.農業の様子を学習するための資料の選択 と活用
10年前の農地利用の割合の変化を求める 正答率は68%で、誤答例は、土地の様子、 地形の様子、野菜の作付面積等を選び、ち らばりがみられる。
○グラフや地図を見る場合は、まず、何を表 したものか表題に注目させる。次に、グラフ の単位・年次・記号・内容を読み取らせる。 その後、地図やグラフに書がれているねら いや特徴をつがませるように訓練し、正しい 読み取りができるようにする。

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