小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-047/187page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

(3)算数
領域・小問ごとの分析 対策の視点
1]数と計算
1、整数・小数・分数の計算
(1)3位数×3位数の計算
正答率は77%で、よく理解されている が、誤答の中では空位の計算処理の誤り が目立つ。
(2〕2位数×3位数の計算
正答率は77%である。乗数のけた数が 被乗数のけた数より大きいことによる筆 算のつまずきが見られる。
(3)3位数÷2位数の計算
正答率は87%で、よく理解されている。
(4)小数÷整数
正答率は78%と高いが、誤答を見ると商の小数点の打ち忘れのような単純な誤りが見られる。
(5)分数の計算(加法)
正答率は82%で、よく理解されている。 誤答の中では、1 6/5と答えた児童が目立 つ。
(6)分数の計算(減法)
正答率は70%である。 誤答は多様で、2 2/7、3 8/7、2 3/7、 3 5/7、2 6/7などである。
(7)整数−小数の計算
正答率は66%で、分数の計算より低い。 これは、小数以下の繰り下がりの意味が
よく理解されていないためと思われる。
○乗法の筆算指導では、機械的な計算は避け
十進位取り記数法の原理により丁寧に指導す ることが望ましい。
空位の計算処理、積の大きさを見当つけて 計算すること、検算をすることなどに留意し
指導したい。
○割り算で商の小数点の見落としを防ぐには、
商の見当をつけて計算する指導が大切である。
○答えの書き表し方をドリルを通して定着さ
せるようにしたい。
○帯分数=整数+分数の意味を理解させ、
4 2/7=3 9/7=2 16/7のように、自由な式表現が 出来る指導が大切である。
○小数の筆算は、整数の筆算と同じように、
十進位取り記数法の原理により、成り立つこ とを丁寧に指導するようにしたい。
2.億・兆の単位
正答率は39%と低く、誤答は、10倍、20倍 l000倍などである
命数法が理解できていないこと、日常あま
○一億や十億などの大きな数を単位として目
盛った数直線を用いて、数直線の上の位置で 理解させるなど、色々な工夫がほしい。

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。