小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-048/187page
領域・小問ごとの分析 対策の視点 り使用しない単位であることにつまずきの 原因が考えられる。 3.四捨五入
正答率は47%と低く、誤答は、80000、 77000、76、76500など多様である。 「上から2けたの概数」の意味が理解さ れていないための誤りである○四捨五入の指導は、単に形式的な操作だけ に終わりがちであるが、与えられた単位末満 を処理する場合には、その処理できる意味を よく理解させることが大切である 4. (1)分配法則
正答率は74%で、よく理解されている。
(2)小数の仕組み
2.05が0.01の何倍かを問う問題であ る。 正答率は、71%で、誤答として多いの は、2.5倍、2.05倍などである。
(3)分数の意味
正答率は62%で、誤答は14、13などで ある。これは、単位分数と仮分数や帯分 数との関係がよく理解されていないため と思われる。
(4)乗法と除法の相互関係
正答率は80%で、よく理解されている。○小数は整数と同様に、十進数の仕組みで表 され、小数の各位の数字は、その位の数が幾 つあるかを示していることを理解させたい。
○単位分数を基本にして、分数の大きさを考 えさせたい。 1 4/7 =7/7+1/7+1/7+1/7+1/7など具体的な変形 の操作を通して理解を深める。5.被除数=除数×商+余りの関係
正答率は64%である。正答は51であるが、 270、51、2.99など多様な誤答が見られ る余りのある除法の検算としてはよく使 う関係であるが、文章題がら乙の関係を見 出すことに、あまりなれていないように思 われる。○筆算の形式に対応させて、除法の、被除数、 除数、商、余りの関係を理解させるとともに、 常に除法の検算に活用させるようにしたい。