小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-051/187page
領域・小問ごとの分析 対策の視点 3]図形 1.直線の垂直関係
正答率は81%で、よく理解されているが 問題から見てもっと正答率を高めたい。垂 直の言葉の意味が理解できていない児童が 見られる。○垂直の意味を言葉だけの説明にならないよ うに、また図を用いる場合も色々な位置での 垂直関係を扱うよう留意したい。 2.平行四辺形の作図
単純な作図の問題であるが正答率は65% である。平行四辺形の性質や定義が明確で ないためと思われる。○性質などを調べる場合は抽象的にならない よう実測を通して指導にあたることが大切で ある。 3.立方体の面
正答率は75%で、大部分の児童は理解し ている。しかし、誤答には長方形、四角形、 ひし形などが見られる○立方体の性質などを指導する場合は、立方 体だけを扱うのではなく、観点をきめて他の 立体図形との違いに気づかせる指導が大切で ある。 4.直方体の辺と面の相互関係
(1)平行な辺 正答率は70%であるが、もっと正答率 を高めたい問題である。
(2)辺と面の垂直関係 前問の平行関係に比較し理解が劣る。 これは、垂直という用語に抵抗があるた めと思われる。正答率は、55%である。○立方体の辺や面の位置関係を理解させるに は、模型などの具体物を利用すること、また、 用語を自由に使えるようにすることが大切で ある。 5.直方体の展開図
(1)平行な面 正答率は90%で、よく理解されている。
(2)重なる辺 正答率68%で、前問に比較し正答率が 低い、これは、重なる辺の意味がよく理○展開図を書くこと、直方体を作ることを通 し、展開図について理解を深めさせたい。