小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-053/187page

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領域・小問ごとの分析 対策の視点
4.2本のテープの重なり
正答率は62%である。重なりの部分の意 味がよく理解されていないためか無答が目 立つ。
○具体物を用い、重なりの部分の処理につい て、児童に十分考えさせるようにしたい。
5.二次元の表の読み取り
正答率は(1)47%、(2)69%と、ともに低い。 二つの資料を二つの観点から見ることに慣 れていないように思われる。
○身近な資料を使って、二次元の表を作っ たり、読み取ったりする練習を数多くさせる必 要がある。
領域4]1(数量関係)について
四則混合算や()を用いた式の計算では、単に計算が出来ればよいということではなく、 四則の混合した式や()を用いた式に表したり、式を読んだり式のよさを分からせながら計 算のきまりを具体的に理解させることがねらいである。 グラフ・資料の分類整理に関する指導は、他教科との関連をはかりながら、グラフを書いた り二次元の表を作る経験を出来るだけ多くさせることが大切である。

◎第4学年算数についてのまとめ領域別に見ると、「数と計算」の正答率が最も高く、次いで「図形」、「数量関係」、「量と測定」という順になっている。各領域で特に劣る問題は、「数と計算」では、億兆の単位、四捨五入のしかた、「量と測定」では面積の単位換算が極端に劣っている。「図形」では立体図形と空間にあるものの位置を表すことの理解が十分でない。「数量関係」では二次元の表の読み取りが劣っている。問題文をよく読み題意を正しくとらえる習慣や根気強く問題に対処する態度を養う必要がある。

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