小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-058/187page

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領域・小問ごとの分析 対策の視点
という条件を考えなかったためと思われる。
15.ほう酸の溶け方
(1)ほう酸は水の温度が高いほどたくさん
溶けること
。正答率76%でほぼ理解されている。
(2)ほう酸水の温度を下げると、溶けてい
たほう酸が析出すること
○正答率74%でほぼ理解されている。
(3)溶けきれないで底のほうに残ったほう
酸を更に溶かす方法
○正答率が30%ときわめて低く、rさ
らに小さくくだいて入れる」「はやく
かきまぜる」という誤答が多い。「よ
くかきまぜたが」という実験上の条件
をよく考えなかったためと思われる。
16.電流と方位磁針の関係
○正答率63%で理解が十分とは言えない。
磁針を線上に置くことはとらえているが、
r方位磁針の南北を、導線に対して直角
に置く」としている誤答が多い。
17.豆電球のつなぎ方
(11豆電球の直列つなぎ
○正答率60%で理解が十分とはいえな
い。「並列つなぎ」とした誤答が多い。
(2)豆電球のつなぎ方と乾電池の弱まり方
○正答率44%と低く、豆電球の明るさ
と乾電池の弱まり方についての関係を
はっきりとらえていないための誤答が
目立つ。
18.乾電池のつなぎ方
(1)乾電池の並列つなぎ
○正答率60%で理解が十分とはいえな
い。「直列っなぎ」とした誤答が多い。
うな指導が大切である
○日常生活での体験から概念的に理解されて
いることではあるが、実験を行い具体的に印
象づけることが必要である。
○温度を上げるとより多く溶けること、温度
を下げると析出することから、水溶液に溶け
る量と温度の間にはきまりがあることを、確
実に理解させる。
○より多くのものを溶かすには、水温を高く
すること、溶媒である水の量を多くするなど、
基本的な溶かし方を、実験により実際に確か
めさせることが大切である。
○結果の考察のとき、実験の条件を考えに入
れるよう指導する。
○実験のめあてを明確にし、電流の流れと方
位磁針の関係を理解させる。
○17(1)、18(1)共に理解は十分とはいえない。
誤答は、用語からくる抵抗と考えられるので、
事実とともに用語についての指導も必要であ
る。
○実験のねらいを明確にし、実験結果を短時
間内にわからせるため、単三電池等を用い、
実際に豆電球をつけて確かめるような指導が
必要である。

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