小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-059/187page
領域・小問ごとの分析 対策の視点 (2)乾電池のつなぎ方による明るさの違い
○正答率51%であるが、「どちらも同
じ」とした誤答が多い。
(3)乾電池のつなぎ方による電池の弱まり
方の違い
○正答率50%と低く、「弱まり方は同じ」
「並列のほうが早い」とした誤答が多い。
19.空気の温度と体積変化
(1)、(2)空気は温度が上がると体積が増す
こと
○(1)は正答率70%とほぼ理解されてい
るが、ビニル管から出てくるものを
「水蒸気」とした誤答が多い。
○(2)は正答率81%とよく理解されてい
る。
(3)空気は温度が下がると体積が減ること
○正答率63%であるが、「ビニル管か
ら少しずつ出る」とした誤答が多い。
20.水と空気では体積変化に差があること
○正答率70%とほぼ理解されているが、
「あたためると、空気より水のほうの体
積がたくさんふえる」とした誤答が多い。
21.水の体積変化の実験方法
○フラスコの中に水と空気を一緒にして
実験する方法を選ぶ者が多く、正答率も
10%ときわめて低い。
22.水が氷になるときは体積が増すこと
○正答率は58%であるが、「水が氷にな
るとき体積がへる」とした誤答が多い。
23.沸点の温度○氷点の温度
○正答率71%と.11×2)ともほぼ理解され
ているが、水が沸とうする温度を98℃、
99℃とか、水が氷る温度を0.5℃、0.3℃
などとした誤答が多い。○実験のめあてを明確にし、直列つなぎと並
列つなぎを比較しながら理解させる。
○実験の結果を短時間にわからせるため、単
三等の乾電池を使用し理解させる。
○誤答は全体を通じ、実験装置そのものにつ
いての理解が十分でないためのものと考えら
れる。実験に際し、装置の持つ意味をわから
せる指導も必要である。
○水と空気を別々に指導するのではなく、比
較実験により水と空気の体積変化の違いを理
解させる。
○空気の体積変化の実験と混同しているので、
水の体積変化を調べる実験の条件を明確にし、
正しい実験方法を理解させる。
○水が氷になると体積がふえる事実を、実験
によりしっかり理解させる。
○実験結果を大切にする指導は重要であるが、
水の沸点○氷点については,100℃、0℃と
いう一般化された定数として、はっきりとら
えさせるような指導も落としてはならない。