小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-060/187page

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領域A(生物とその環境)について
○「昆虫の育つ順序」については、おおむねよく理解されているが、若干地域差が見られ
た。実際に飼育観察をとおして指導し、理解を深める必要がある。
○飼育・栽培教材については、観察の観点を明確にし、観察や記録の仕方、その結果の解
釈などについて十分指導する必要がある。
領域B(物質とエネルギー)について
。物質の溶解については、「よくかきまぜた」という条件のとらえ方が不十分なため、誤
った解答をしたと考えられる例が多く見られた。
実験結果を解釈するときに、実験の条件を考慮し、総合的判断をくだすような指導助言
が必要である。
○電池では、特に「電池の弱まり方」についての理解が不十分である。現象を端的に観察
できるように、実験方法を工夫して理解を深めさせる指導が必要である。
○「温度による水の体積変化」では、その調べる方法を正しくとらえていない。誤答傾向
から判断すると、気体の場合と混同している傾向が見られる従って、ねらいを明確にし
た実験の指導が必要と言える。
領域C(地球と宇宙)について
○「流水の働き」では、上流・中流・下流の川原の様子や、水の流れについてよく理解し
ているが、川の曲がったところの様子については誤答が多い。川の様子は、流水の速度や
流水量に結びつけてとらえさせることが大切で、現場学習やモデル実験等をとおして、具
体的に観察させることが必要である
○月の日周運動についてはよく理解されているが、日がたつにつれて月の形や位置が変わって
見えることについては正答率が低い。
月の観察は、夜間に家庭で行われることになるので、学習のねらいや観察方法を十分に
話し合うとともに、記録を大切にし理解を深めさせたい。
○時間的、空間的広がりを持つC領域では、単に説明だけにとどめず、図や写真を利用し
たり、モデル化の考え方を導入するなど、総合的な学習を組み立てる必要がある。
第4学年理科についてのまとめ
各領域とも、個々の問題に正答率の低いものがあり、各領域間にも開きがある。それぞれ、指導法、実験観察の方法を工夫する必要がある。
 
A領域においては、長期にわたる観察を主とした学習が多いので、それぞれの場面で、観察の観点を明らかにし、具体的に変化をとらえさ甘る必要がある。
 
B領域においては、「物の溶解の様子・溶解の方法」「電池と電球の明るさの関係」「水の

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