小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-063/187page

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2.第5学年
(1)国語
観点・小問ごとの分析 対策の視点
1]文字を正しく読む
一、漢字を正しく読む
1.「承知」(91%)、2.「構造」(60%)、
4.「預ける」(68%)は、よくできているが、
3.「設ける」は、正答率が46%と低く、「つ
ける」と読んでいるものが多い。無答は少ない。
○日常生活の中で、使用頻度の高い漢字がよくできている。
漢字の指導は、単元内での指導にとどまらず、作文や日常生活で文章を書く場合などで、
つとめて漢字を使用させ身につけさせること
が大切であろう。
二、漢字の音訓を読みわける
完全正答であるため誤りが多い。音読みは
できるが、訓読みはできない。その反対に、
訓読みができて、音読みはできないという例
も多くみられた。
1.「治りょう」は読めるが、「治める」は、「さだめる」「はじめる」などと読んでいる例が多い。
2.「省く」はよく読めるが、「省略」が読めない。
使用頻度の高いものほどよくできる傾向が
あるようだ。
正答率は、1.が43%、2.が37%である。
○教科書で読みかえ漢字として示された漢字 の指導については、字義や用法の理解をしっ かりさせ、語句の指導と合わせて学習させて いく必要があろう。
三、辞書の使い方がわかる
正答率91%で、非常によくできている。
○国語辞典の引き方については、よく指導さ れ、児童も熟知しているものと考えられるが、 単に辞書の引き方がわかるにとどまらず、日 常の言語生活で辞書を積極的に利用する態度 ・習慣を身につけさせたい。
観点1](文字を読む)について
○観点別正答率の中では、1]が62%で最もよくできている。しかし、児童の実態からみると、読めることがそのまま意味の理解につながらないことが多い。読書指導や作文指導などで、場に応じた適切な指導が望まれる。

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