小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-064/187page

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○朗読など機会をとらえて、漢字の読みに対する興味や関心を高めていく指導が大切であろ う。
○辞書を積極的に利用していく態度・習慣を育てていく必要があろ九
観点○小問ごとの分析 対策の視点
2文字を書く
一、漢字を正しく書く 1.「解く」(40%)、2.「貧しい」(48%)、 3.「準備」(43%)、4.「賛成」(69%)で、 4問中3問は50%を下まわる正答率であった。 誤答として多かったのは、次のようなもの である。 解く→解く、得く、問く、徳く 準備→順備、準構、順序 誤答には、字形や点画のあやふやなもの、 漢字の持つ意味に結びつかないあて字などが 多い。
○漢字を正しく使うようにさせるためには、 漢字の意味と組み立てをはっきり習得させる ことが大切であろう。 漢字の指導に当たっては、次の点に留意し て指導する必要があろう。
○漢字の意味や用法をはっきり理解させる。
○漢字のもつ意味と結びつけて、漢字の組 み立てを理解させる。
○字形・点画・筆順の指導を徹底する
二、送り仮名を正しく書く
「必らず」「快よい」とした誤答が多い。 1.「必ず」(58%)のほうが、2.「快い」(45 %)より正答率が高い。これは、利用頻度が高 いためであろう。
○送り仮名の指導では、基本原則をしっかり 指導するとともに、特別な表記については、 短文作りなどの作業を通して、徹底した指導 をすることが大切であろう。
○漢字の練習をする場合なども、送り仮名ま でつけて練習させると効果的である。
三、仮名遣いを正しく書く
仮名遣いの間違いを指摘する問題であるが、 「おぼろづきよ」、「少しずつ」を誤りとし たものが多い。 正答率は、53%である。
○仮名遣いの原則をしっかり身につけさせる とともに、例外的な表記については、事例に 即し、短文作りの練習などを通して定着させ る指導が大切であろう。
観点2](文字を書く)について
○漢字を書く問題についての誤答の傾向をみると、読みが同じで、意味が異なる漢字を書い ているものが多い。また字画の不正確なものも多くみられる 漢字の指導に当たっては、機械的に覚えさせるだけではなく、形○音○義を関連づけて指

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