小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-065/187page

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導することが大切である。
○送り仮名の指導については、原則をしっかり身につけさせることが大切である。また例外 的なものは、それぞれの事例に応じて、理由や用例を理解させていくことが必要であろう。 作文やノートの指導などを通して、正しい用法の理解を深めていきたい。正答率は51%であ る。
観点・小問ごとの分析 対策の視点
3]語句を読む
一、二、 対語・類語がわかる 一の対語は、77%と高い正答率であるが、
二の類語は、34%と低い正答率である。 「習慣」とよく以た言葉として、「練習」 「習得」と答えたものが多い。
○対語については、語句指導の際、語句の意 味をわからせる過程で十分指導がなされてい るようであるが、類語については、対語ほど 徹底した指導がなされていないようである。 対語・類語の指導では、文章の中で語句の 意味を生かしてとらえさせていく指導が大切 である
三、慣用語句がわかる 1.「心おきなく」に対して、「ア、休むひ まもなく」、2.「目にしみる」に対して、「オ、 心配しないで」と答えた誤答が多かった。 なお、正答率は、1.「心おきなく」(33%)、 2.「目にしみる」(57%)である。 ○慣用語句は、場面や状態と結びつけて、理 解させていくことが大切であろう。文章表現 の面白さ、確かさなどに触れながら指導して いきたい。また読書量を多くして、自然に用 法が身につくようにすることも大切であろう。
四、文脈にそって語句の意味がわかる 「ひたむきな」を「大きい」「かなしい」 と答えたものが多い。文章の中で正しい語句 の意味をとらえることができずに、文章から 受けるふんい気から答えたものであろう。 正答率43%。 ○辞書の利用の習慣化を図り、辞書にでてい るどの意味が、文章中の語句の意味として最 適なのかを判断する力を育てていかなければ ならないと考える。
五、語句の組み立てがわかる 1.似た意味の漢字でできている熟語では、 「勝負」「往復」とした誤答が多い。正答率 は45%である。 2.一方が他方を修飾しているものでは「正 ○熟語の構成には、一定のきまりがあるので、 それらの指導の徹底が必要である。
○言葉の成り立ちについては、辞書などを利 用し、興味と関心を持って調べていく態度を 育てていく指導が大切であろう。

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