小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-066/187page
観点・小問ごとの分析 対策の視点 確」「正負」という誤答が多い。正答率は、 55%である 観点3](語句を読む)について ○どの問題も児童が日常使用している児童になじみ深いものであるが、意外に正答率は49% と低かった。児童の語いの貧弱さが感じられる。語いを豊かにするためには、読書の量をふ やすとか、辞書利用の習慣化とかさまざまな方法が考えられる。また日常生活における言語 活動を豊かにし、適正化を図っていくことも大切であろう。 観点・小問ごとの分析 対策の視点 4]語句を書く 一、文の中で語句を正しく使う 1.「くまなく」(68%)、3.「有数」(62 %)、4.「納得」(71%)は、比較的よくで きているが、2.「出つくす」(58%)は、4 問中いちばん正答率が低い。 ○語句の理解は、指導の結果が、日常の言語 生活の中で自由に活用できることが大切であ る。したがって、単なる意味の理解だけにと どまらず、用例について調べたり、短文作り などの練習をしたり、作業化することによっ て、しっかり身につけさせたい。 二、文章の中で敬語を正しく使う 1.「わたしたちがします。」に対しては、「わ たしたちがやります。」が多く、正答率は、35 %である。 2.「もらいました」は、正答率65%で、や やよかった。 1.2.いずれも、日常使われているものであ るにもかかわらず、意外にできていない。敬 語、特に、謙譲語の理解が不十分なためと考 えられる。 ○5年生の敬語の学習の主眼は、日常よく使 われる敬語を正しく使えるようにすることで ある。そのためには、話すことの指導や学級 会などの機会をとらえ、具体的な指導が必要 であろう。 ○作文の中の会話文などで指導することも効 果的であろう。また来客や電話の取り次ぎな どの場面を想定して、練習するのも効果があ る。 観点4](語句を書く)について ○語句の指導は、単に知識として理解させるだけでなく、実生活の言語活動の中で、適正に 用いることができるようにさせることが大切である。 ○敬語は、場面や状況に応じて正しく使えるように、種々の機会をとらえて、具体的な場面 での習熟を図ることが大切であろう。正答率は60%である。