観点・小問ごとの分析 |
対策の視点 |
5]文○文章を読む
一、段落の区切りがわかる 正答率32%と低い。誤答の中では、「3)の
文の終わりでくぎる」が、最も多かった。 |
○意味段落に分ける問題である。段落分けの
指導で大切なことは、指示語や接続語を的確
にとらえながら、文と文の意味のつながり、
文のまとまりとしての段落を考えさせること
であろう。 |
二、段落の要点を読み取る
誤答の中で3)を中心文ととらえたものが多
かった。文頭の「たとえば」という例を導く
言葉を考えに入れないための結果であろう。 4)を中心文としたものも多い。これは、文章
の最終段落が、文章全体のまとめとなるとい
う先入観にとらわれたためであろう。 正答率は31%と低い。 |
○段落内の中心文を見つけるには、文と文と
の意味関係をとらえる力を育てていく必要が
ある。文図などを書かせ、論理的な結びつき
を理解させていくような手だてが効果的である。 |
三、段落相互の関係をとらえ、文章の要旨・
主題をとらえる。 1.は問題提起をしている文を選択させる問題
であるが、3)と答えた誤答が多い。正答率65 %。 2.の正答率は39%と低い。3)○4)が、並列と
なり、5)の「このように」が、それらを受け
ていることに気づいていないためであろう。 3.要旨を読み取る問題である.71%とよい
正答率を示している。 |
○段落の小主題をはっきりさせたり、指示
語や接続語の働きをよく理解させたりしなが
ら、文章の全体の構造をとらえさせることが
大切である。 |
四、主語○述語がわかる 1.の正答率は88%と非常によい。
2.は1.と比べて正答率45%とかなり低い。 2.の文は、そう入句があったり、修飾○被修
飾の関係が入り組んでいて、文の構造が複雑
なためであろう。 |
○主語○述語の関係については、低学年より
しっかりと指導することが大切であろう。 ○主語が明確でない文については、逆に述語
をおさえてから主語を見つけさせる方法も効
果的であろう。 |