小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-068/187page
観点・小問ごとの分析 対策の視点 五、修飾・被修飾の関係がわかる 1.の誤答としては、「花が」と答えたもの が多い。次に多い誤答は、「大がらな」であ る。正答率37%。 2.の文は、文の構造が複雑なのにもかかわ らず、比較的よくできている。誤答で多いの は、「人道的に」「生みだした」にかかると したものである。正答率は66%である。 ○修飾・被修飾の関係の指導は、単なる文の 構造の分析のみにとどまらず、朗読の場合な ど、言葉の切れ・続きを意識させることなど も効果的である。作文などさまざまな書く機 会をとらえて、指導することも大切であろう。 六、場面の情景や人物の気持ちを読み取る Lは場面の様子を想像させる問題である。 誤答にはイやウが多い。これは、文章全体で とらえることができずに、部分だけでとらえ たためであろう。正答率58%。 2.は人物の気持ちを読み取る問題である。 誤答は、イとウが多い。これは、,詩の中に流 れる中心的な感動をよくとらえることができ ないためであろう。正答率は、48%である。 3.は情景を想像させ、詩の主題をとらえさ せる問題である誤答の傾向には、特に偏り は見られない。正答率は、30%と低い。 ○文章を読む時、常に情景や人物の様子・気 持ちを思い浮かべながら読ませることが大切 である。 ○過去の生活経験を想起させることなども、 大切な指導の手がかりとなるだろう。 ○詩の中の心情をとらえさせるには、詩情や 感動の焦点をはっきりとつかませることが大 切であろう。 ○詩の情景をとらえさせるためには、一字一 句もおろそかにせず注意深く読み、そこから 受ける印象をイメージ化する技能や態度の育 成が大切であろう。 観点5](文・文章を読む)について ○この観点の中では段落分け(32%)、要点の読み取り(31%)の正答率が、比較的低い。 いずれも正しい読解のために欠くことのできない技能であるので、十分身につくよう繰り返 し指導することが必要であろう。 ○登場人物の気持ちをとらえさせるためには、その人物の会話や様子に着目させたり、その 人物の置かれている場面を想像させたりすることが大切である。 ○情景を読み取らせる指導では、その情景の時間や場所に着目させながら児童の経験なども 想起させることなどによって、イメージ化していくことが大切である。正答率は51%である。 観点・小問ごとの分析 対策の視点 6]文○文章を書く 一、文章の中で指示語○接続語を正しく使う ○高学年になると、論理的文章を書く機会が