小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-070/187page
観点・小問ごとの分析 対策の視点 違いによるものであった。左から(3)(4)(1)(2)と すべきところを、(4)(3)(1)(2)としたものである。 正答率は44%である そのためには、「何がどうした」「何がどう である」などの文の基本型を身につけさせた い。 観点6](文・文章を書く)について ○観点全体の正答率は50%であるが、指示語○接続語の問題は、正答率が低い。指示語・接 続語は、表現においても重要な事項なので、十分指導したい。 ○常体文は、学年が進むにしたがって書く機会が多くなるので、しっかり身につけさせるこ が大切である。 ○文を続けて文章を作る指導では、文章全体の構成を的確に把握できる技能○態度を身につけ させたい。
◎第5学年国語についてのまとめ。「文字を読む」(62%)、「文字を書く」(51%)と、「文字を書く」の方がやや劣る。児童は「文字を書く」ことに抵抗があるようだが、文字に対する関心も高まる時期でもあるので、計画性のある指導が望まれる。
○「語句を読む」(49%)、「語句を書く」(60%)では、対語・類語・慣用句に関する問題が、あまりよくできていない。語構成や語の用法などに興味や関心を持たせ、用例に即して練習させるようにしたい。特に慣用句は日常会話や種々の書く機会などの場面をとらえて、その正しい用法について、具体的に指導することが望ましい。
○「文・文章を読む」では、r段落の区切りがわかる」(32%)、「段落の要点を読み取る」(31%)と正答率が低い。指示語・接続語などの働きに着目させながら、文と文との意味のつながりを考えさせる指導が大切であろう。
○「文・文章を書く」(50%)では、指示語・接続語を正しく使う問題が、正答率33%とあまりよくない。自分の書きたいと思うことを目的に応じて的確に文章に表現するために、文章構成における指示語や接続語の役割や使い方に注意させることは大切である。○「文を続けて文章をつくる」は、正答率が44%であることからしても、文章構成の観点から文章を理解し、表現することの指導が望まれる。○観点を「読むこと」とr書くこと」の二つに大きく分けて対比してみると、その正答率は、「読むこと」(54%)、「書くこと」(55%)で差はない。