小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-071/187page

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(2)社会
観点・小問ごとの分析 対策の視点
1]知識・理解 1.新潟平野・宮崎平野・静岡県・北海道の 農業の様子 新潟平野の正答率は74%、北海道の正答 率は82%である。 宮崎平野・静岡県の誤答として岡山平野 を選んだ例が目だつ。 暖かい地方の果物であるみかんの産地と 関連させて、宮崎平野を選んだ誤答がみら れる。 ○我が国の農業について、農業の盛んな地域 の具体的事例を取り上げ、人々が自然条件 を生かしながら技術の改良、経営の改善など に努めていることを把握させることが大切で ある。 ○府県の名称、位置を定着させるには、白地 図の上での反復練習か必要である。
2.我か国のおもな山地・山脈、河川の名称 と位置 奥羽山脈の正答率が83%、中国山地が74 %でともに高い。川の位置を問う問題では、 総じて山地・山脈の場合より正答率が低い。 日高山脈を北上山地と答えた誤答が目だ つ。 信濃川を利根川・北上川、利根川を天竜 川・信濃川、筑後川を天竜川・淀川と答え た誤答が目だつ。 ・白地図におもな山地・山脈・平地、河川を 記入させるなど、作業学習を取り入れて知識 の定着を図ることが大切である
・土地の様子を写真・地形図・立体模型図な どを活用して理解させ、その際、学習素材と しての地名をおぼえさせるための反復練習の 機会を持たせたい。
・テレビ等を見ている場合でも、山地・山脈 や河川の名前が出てきたら、すぐ地図帳で調 べる習慣を身につけさせたい。
3.我が国のおもな工業地帯・工業地域の位 置と特色 瀬戸内工業地域の正答率が21%と低く、 誤答例は北陸工業地域・北九州工業地帯が 多い。 京浜工業地帯の正答率は39%で、誤答例 は京葉工業地域、阪神・中京工業地帯であ る。 北陸工業地域の正答率は62%で、誤答例 は北九州工業地帯・瀬戸内工業地域などで ある。 ・工業が盛んな地域の具体例を通して、工業 生産の特色を理解させ、歴史的背景・生産額 の割合などを比較しながら、その全体像を把 握させる必要がある。
・工業が盛んな地域の写真・地図、統計など の活用を図り、学習内容をより具体化させる ことが大切である。
・問題文を正しく読み、その中に出ている条 件を考えて正しく答える習慣を身につけさせ たい。

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