小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-072/187page

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観点・小問ごとの分析 対策の視点
4.我が国の工業生産のしくみや問題点三間とも記入完成法によったためか、正答率が低く、無答も目だつ。1)の「加工」の正答率は34%で、誤答例は生産、輸入、改良などである。2)の「コンビナート」の正答率は31%で、誤答例は共同生産、分業、流れ作業などである3)の「公害」の正答率72%は、前の二つに比べて高い。誤答例としては病気、伝せん病、ぜんそくなどである。 ○資源にめぐまれないわが国の工業の発展を図るためには、加工生産やコンビナートのしくみが有効であることを具体的な生産の過程を、図や絵をもとに把握させることが必要である○工業の発達にともなって、公害がおこっていることを具体的な事例をもとに学習させ、生活環境を守るためには公害防止に努めなければならないことについて関心を深める。
5.我が国の近海漁場の条件(海流、大陸だな、プランクトン)前問同様、記入完成法によったためか、正答率が低く、無答も多い。1)「千島」の正答率は38%で、誤答例としてはリマン、日本、オホーツクなどである2)「大陸だな」の正答率は36%で、誤答例としては赤潮、深さ、海、海流などである3)「プランクトン」の正答率は57%で、誤答例としては小魚、食べ物、魚などである。 ○大陸だなについては、その意義を理解させ、断面図を用いるなどして印象を深めさせたい。○海流名などの固有名詞については、教師も意図して繰り返し使うようにするとともに、白地図に記入させるなどの作業をとおして、知識を定着させる必要がある○海流と気候の関係など、海流が、我々の生活に及ぼす影響についても併せて理解させるようにしたい。○プランクトンについては理科などの他教科とも関連させて理解を深めさせたい。
6.我が国の水産業の特色と問題点ウ.(沿岸漁場の汚染)の正答率は88%と高く、工.(水産資源の保護)は64%である。誤答としては、オ.(漁獲高の増加は沿岸漁業が発達したから)を選んだものが一番多く、次いでア.(日本の漁業は沿岸漁業が中心)、イ.(漁獲した魚の大部分を輸出している)の順になっている。 ○漁獲第一主義の考え方から水産資源の保護・関係国との協調といった考え方に立って、漁業問題について関心を深めさせたい。○スライド・テレビなどの視聴覚機器を活用して、わが国の漁業の問題点を明確にさせたい。

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