小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-076/187page

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観点・小問ごとの分析 対策の視点
にていての正答率は、それぞれ67%、68%、 64%である。 「労働時間の短縮と品種改良」、「減反政 策と自然災害」、「兼業農家の増大と米の 政府買上げ」を、関連させて答えた誤答例 が目だつ。 について追求していく習慣を、身につけさせ たい。
○指導の際、身近な地域の農家の事例をもと に、日本全体の農業のようすを理解させる方 法をとると効果的である。
3.近代工業を支える条件と生活場面の事象 との関連についての思考 市場の確保と拡大についての正答率は45 %であるが、他の4項目は53〜64%である。 「原料の確保」と選択肢「イ」、「用地・ 用水の確保」と「オ」、「新製品や技術の 開発」と「ア」、「市場の確保と拡大」と 「イ」「ウ」、「輸送機関の発達と道路の 整備」と「工」を、それぞれ関連づけて答 えた誤答例が目だつ。 ○工業生産を支える諸条件を具体的に理解さ せるとともに、工業製品が国民生活の向上 にはたしている役割について、日常の生活場 面でとらえさせたい。
○環境の保全や資源の有効な利用について具 体的事例を通して指導することは特に大切な ことである。
○資源については、世界的立場に立って考え させる指導が望まれる。
4.伝統的な工業と近代工業の比較・弁別に ついての思考・判断 伝統的な工業は新学習指導要領で取り上 げた新しい内容であるそれぞれの正答率 は工場の規模と生産量57%、原料と技術62 %、製品と産地67%、作り方と人々の生活 64%である。 誤答例としては、近代工業の特徴に関す 選択肢を選んだものが多い。 ○古くから伝わっている技術を用いた生産活 動である伝統的な工業の事例は、県内におい ても見られるので、具体例を通し、その特色 を近代工業と比較しながら考えさせること が大切である。
○人間の技術を生かし、道具を用いて生産す る伝統的な工業の製晶が、多くの人々に好ま れているという今日的な意味も考えさせたい。
観点3](社会的思考・判断)について 国内の貨物輸送、稲作農業の動き・近代工業を支える条件・伝統的な工業の特徴について思 考し、判断する問題であるが、観点3]の平均正答率は59%である。 社会的思考・判断力を養う根底には、知識、理解、技能が、大きな役割を果たすと考えられ る。社会的事象を総合的に判断する習慣を身につけさせ、事象の原因や背景を探ることができ るようになる学習訓練が必要である

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