小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-079/187page

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(3)数学
領域・小問ごとの分析 対策の視点
1]数と計算 1.分数や小数の計算
(1)異分母分数の加法 正答率は75%で、よく理解されている 誤答では帯分数の処理による誤りが見ら れる。
(2)異分母分数の減法 正答率は68%で、加法の正答率より低 い。帯分数の整数部分の処理がよく理解 されていない。
(3)分数の乗法 正答率は63%である。整数をかける場 合、その数は分母にかけるか分子にかけ るか迷いが見られる
(4)分数の除法 正答率は60%である。帯分数の処理に 誤りが見られる。
(5)小数の乗法 正答率は70%であるが、誤答から小数 点の位置の移動の理解や乗法九九が完全 でない児童が見られる
(6)小数の除法 正答率は65%である。除数が小数であ る場合の小数点の処理につまずきがみら れる
○(1)、(2)ともに、通分の指導と帯分数の整数 部分の処理の指導を計算を通して十分に体得 させたい。
○(3)、(4)ともに帯分数の整数部分の処理につ いては、帯分数の成り立ちをよく理解させ単 なる機械的な操作に終わらないようにする。 加減法との違いなどにっいても理解させる。
○(5).(6)ともに小数点の移動の指導は形式的 にならないよう、十進位取り記数法の原理に より指導することが大切である
2.奇数・偶数の類別 正答率は65%である誤答を調べると0を偶数としない誤りが殆んどである。 ○0は整数であり、偶数の仲間に入れる約東 になっていることを印象づけたい。
3.公約数 正答率は46%で、よく理解されていない。 誤りの大部分は約数の1の見落しによるも ○約数と倍数の関係から約数の1の存在に気 付かせるようにする。

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