領域A(生物とその環境) 1.種子のつくりと各部分の働き
(1)種子のつくり ・正答率は43%と低く、理解が不十分
である。「はい」「はいにゅう」「子
葉」の区別があいまいであり、「子葉」
を「はいにゅう」と考えている誤答が 多い。 (2)種子のつくり(胚の役目)
0正答率は57%であるが、イネのはい
にゅう、ダイズの子葉の理解が不十分 である。 2.種子の発芽の必要条件
○発芽の基本的条件である「水」「空気」
の必要性は理解しているが、温度につい
ての理解は不十分である。正答率は55% である。 3.植物が育っている土には空気が含まれて
いること
○正答率は68%であるが、誤答の傾向と
しては、「土の中に含まれていた水分」
「土の中に含まれていた肥料」というも
のがみられる。 4.メダカの卵の成長の観察
○完全正答の問題であるが、正答率76%
とほぼ理解されている。 5.水中には小さな生物がいて、魚の食べ物
になっていること
○正答率は58%であり「自分のからだに
養分をたくわえていた」と考えた誤答が 多い。 6.植物の成長は、日光や肥料などの影響を
受けること。 |
○根・茎になる部分、養分として使われる部
分については理解されているようであるが、
ダイズの場合「子葉」に養分が蓄えられてい
ることが不明確であるための誤答が多い。基
本的な名称については明確に指導することが
必要である。
○温度に着目した実験・観察方法を指導して
理解させる。
○低温器や冷蔵庫等により、実際に温度と発
芽の関係を調べるような指導が必要である。
○土のかたまりから出た気泡は、あくまでも
気体であり、それは土の中に含まれていた空
気であること、更にその空気は値物の生育上
重要であることを的確に指導する必要がある。
○解剖顕微鏡などを用いて、卵の変化の過程
を実際に観察・記録させながら理解を図る必
要がある。
○ミジンコなどの微生物の培養を計画し、微
生物と魚の食物のつながりの関係を実際に観
察させ、理解を深めることが望まれる。
○植物の成長の必要条件として、肥料も大き
な働きがあることを観察を通して理解させる。 |