小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-087/187page

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(4)理科
領域・小問ごとの分析 対策の視点
領域A(生物とその環境) 1.種子のつくりと各部分の働き (1)種子のつくり ・正答率は43%と低く、理解が不十分 である。「はい」「はいにゅう」「子 葉」の区別があいまいであり、「子葉」 を「はいにゅう」と考えている誤答が 多い。 (2)種子のつくり(胚の役目) 0正答率は57%であるが、イネのはい にゅう、ダイズの子葉の理解が不十分 である。 2.種子の発芽の必要条件
○発芽の基本的条件である「水」「空気」 の必要性は理解しているが、温度につい ての理解は不十分である。正答率は55% である。 3.植物が育っている土には空気が含まれて いること
○正答率は68%であるが、誤答の傾向と しては、「土の中に含まれていた水分」 「土の中に含まれていた肥料」というも のがみられる。 4.メダカの卵の成長の観察
○完全正答の問題であるが、正答率76% とほぼ理解されている。 5.水中には小さな生物がいて、魚の食べ物 になっていること
○正答率は58%であり「自分のからだに 養分をたくわえていた」と考えた誤答が 多い。 6.植物の成長は、日光や肥料などの影響を 受けること。
○根・茎になる部分、養分として使われる部 分については理解されているようであるが、 ダイズの場合「子葉」に養分が蓄えられてい ることが不明確であるための誤答が多い。基 本的な名称については明確に指導することが 必要である。
○温度に着目した実験・観察方法を指導して 理解させる。
○低温器や冷蔵庫等により、実際に温度と発 芽の関係を調べるような指導が必要である。
○土のかたまりから出た気泡は、あくまでも 気体であり、それは土の中に含まれていた空 気であること、更にその空気は値物の生育上 重要であることを的確に指導する必要がある。
○解剖顕微鏡などを用いて、卵の変化の過程 を実際に観察・記録させながら理解を図る必 要がある。
○ミジンコなどの微生物の培養を計画し、微 生物と魚の食物のつながりの関係を実際に観 察させ、理解を深めることが望まれる。
○植物の成長の必要条件として、肥料も大き な働きがあることを観察を通して理解させる。

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