根・茎・葉のもとになる胚の部分のあることや、胚が育つための養分が蓄えられているこ
と、それが、種子の種類によって特徴があることを、つくりと関連づけた観察、指導が必
要である。 また、発芽には、水・空気・温度の3つの条件が必要なことを、ひとつひとつの実験条
件を工夫して規制し、確かめることが必要である。
○植物体に入った水のゆくえ、根・茎・葉の仕組みについては、観察しやすい素材を選び、
探究的に学習させることが望まれる。
○魚の成長については、そのえさとなる水中の微生物の観察を通して確認し、関連づけて
指導することが望まれる。 |
領域B(物質とエネルギー)について
○固体が水に溶ける量から、水溶液の濃さや重さの関係をとらえる内容は理解されている
が、水容液を比較する方法については正答率が低い。既習事項をもとに、応用的な思考を
高めるような指導が必要である。
○空気中にある、酸素や二酸化炭素という気体については知っているが、それらの気体の
製法(薬品・操作)が知識としてはっきりとらえられていない。
また、酸素そのものは燃えないこと(助燃性)もしっかり押さえて指導したい。
。光の直進と、光が物に当たったときの屈折の現象については、よく理解されていない。
実験方法を工夫し、現象を明確にとらえさせる必要がある。
。水中での音の伝達についてはよく理解しているが、音の反射や音叉の振動の観察はよく
理解されていない。実験のねらいを明らかにし、結果を的確にまとめることの指導や、現
象を拡大して観察する方法などの工夫が必要である |
領域C(地球と宇宙)について
○星の動き方、特に方向についての理解がよくない。具体的な観察をとおし、しかも、北
天・南天の動き方を関連させて指導する必要がある。
○星座早見盤の使い方が正しく理解されていないので、星座盤の使い方に慣れさせるとと
もに、継続的な観測と、興味ある説話などによって、星や星座の名称も正しく覚えさせた
い。 |