小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-095/187page

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2.第6学年
(1)国語
観点・小問ごとの分析 対策の視点
1]文字を読む 一、漢字を正しく読む 1.「難しい」(89%)、2.「背景」(75%) は読めるが、3.「誤り」(66%)、4.「拡張」 (52%)は正答率が低く、4.については「こ うちょう」「こうはい」などの誤答が目立っ。 ・慣用的に使われているものは読める。4の ように道路を拡張するといった言い方も「ひ ろげる」と同じく使えるよう、文章表現の練 習や日常の授業の中で指導する必要があろう。
二、漢字の音訓を読み分ける 1.の「疑」はよく読めている(76%)が、 疑問を質問と読み間違えているものや「おぎ なう」「うばう」などと読んでいるものがあ る。 2.の「興奮」はよく読めるが、「奮い立つ」 が読めない。完全正答なので観点1]の中では、 49%と正答率がいちばん低くなった。 。生活の中で、使用ひん度が少ない文字は、 特に音訓を合わせた読みの、意図的な指導や 練習が必要であろう。 ・漢字そのものの読みはもちろん、言葉の意 味を理解させ、文章の中で使用させながら、 身につけさせることが大切である。
三、辞書の使い方がわかる 「郷」より「然」の部首の方がよくわかっ ている「郷」は、と「良」との三つに分けられるが、誤答のほとんど である。部首の意味がつかめないで、そのま ま漢字を書いているものもみられる。 正答率は、1が64%、2が75%である。 。漢和辞典を引くことは、国語辞典を引くこ とより機会が少ない。したがって、辞典の 扱い方のところで丁寧に指導するとともに、 引き方だけを理解させて終わってしまうので なく、授業や日常生活において、大いに辞典 を活用することを習慣化させたい。
観点1](文字を読む)について 観点正答率68%は、他の観点正答率にくらべていちばん高い。文字を読むという活動は、国 語学習の最も基本的な活動である。漢字を読む学習では正しく読ませることを念頭におき、 音・訓の読みをくりかえし理解させる。さらに、新しい漢字などは、自ら辞典で調べるとい う態度の育成が大切である。

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