るとともに、文字の構成・字義をあわせて指導するなど、指導をさらに深めていきたい。
また、送り仮名や仮名遣いについては、とりあげて指導したり、個別指導をしたりして完全
に理解させるようにしたい。 |
観点・小問ごとの分析 |
対策の視点 |
3]語句を読む 一、対語・類語がわかる
対語の問題が二つとりあげられているが、
正答率はどちらも同じくらいであった。(1 が62%、2が64%である。)
「結果」に対して「難解」「分散」といっ
た、言葉の意味を考えないで、同じ漢字が入っ
ている熟語を記入した誤答がみられる。 |
・類語・反対語・対立語などの意味とその違
いを明確にわからせる必要があろう。原因⇔
結果、集合⇔解散などは、6年生としては基
本的な事例なので、徹底させたい。また、文
字の構成や語源から発展的に指導したり、辞
典で調べさせたりするような手だても工夫し たい。 |
二、慣用語句がわかる
下記のように観念的にとらえている誤答も
みられる。 1根も葉もない→裸と同じこと。植物が
枯れてしまうこと。 2耳にたこができる→耳にできものがで
きてしまうこと。 1は62%、2は80%と、ともに正答率が高く、
児童に日常使われている慣用語句であるとい える。 |
・成句・慣用句は、生活風習や日本的なものの
考え方を反映しており、日常生活で使用され
ているので、正答率が高かったものと思う。
語句のもつ特殊な語感が、さらに表現面で生
かされるよう指導していきたい。 |
三、文脈にそって、語句の意味がわかる 1「いそしむ」をおじさんにかけて「いそ
がしい」としたものや、底ぬけに明るかった
にかけて「ほほえむ」としたものが目立つ。 2「あらわに」は、その言葉の語形にとら
われて、「あらあらしく」としたものがあっ た。1(70%)にくらべて、2(61%)の方が正
答率が低いのは、語句の意味だけでなく、文
章がとらえられなかったからと思われる。 |
・指導要領の語句に関する指導としては、「語
いの拡充」「語句の知識」「辞書の利用」「語
への感覚」がある。ここでは、指示する語句、
接続する語句、修飾する語句など、語句の
役割や種類について理解させる指導が重要で
あろう。 |