小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-099/187page
観点・小問ごとの分析 対策の視点 三、文中で敬語を正しく使う 1おばさんは上野の展覧会へ「いらっしゃ いましたか。」は、正答率45%であり、「まいりま したか。」「おうかがいなさいましたか。の順 で誤答が多くなっている 2母がいっしょに行きたいと「申しており ます。(正答率58%)を「いっております。 「おっしゃっております。」と誤答しているのが 目立つ。 ・指導要領でも中学年から「T寧語」の指導 がとりあげられ、高学年で「尊敬語」「謙譲 語」が、動詞を中心として取り扱われる。そ の場、その場の場面に最も適応した敬語 を、的確に使うことはたやすいことではない が、具体的な相手や場面を想定して練習する ことによって、適切な敬語の使い方を身につ けさせたい。 観点4](語句を書く)について 文章の中で、語句を正しく使うことは、平均正答率が67%であった。さらに、より語いの量 を増すこと、語句の組み立てや役割、言葉の変遷や外来語・古語などの語句の知識と関心を養 うこと、辞書の活用や語感・言葉の使い方に対する感覚を育てることが望まれる。 また、敬語の正しい使い方の問題は、正答率が低い。(平均52%)、日常の言語生活では「行 きましたか。という丁寧語のほかに「いらっしゃいましたか。jという尊敬語のあることも指導 しておくようにしたい。4]の正答率は67%である。 観点・小問ごとの分析 対策の視点 5]文・文章を読む 一、段落の区切りがわかる ・前段の区切り 「ところが」という接続詞の働きに気づかな いで、3)の文章の終わりを区切るとしたもの が多い。(正答率36%) ・後段の区切り 4)を第2段落と考えたために5)を第3段落に せざるをえなくなり、正答率がさらに低くな ったと思われる。(正答率25%)また、記 号で記入しないで、文の番号をそのまま記入 したために誤りになったものもある。 ・段落の区切りをみつけるためには、文中の 接続語や指示語などに注意させ、時、場面、 論述の展開などに気を配りながら読み進める ようにしたい。 ・内容を的確に読みとらせるため、文章の組み 立てに注意し、意味のまとまりに気づかせる ことが重要であるまた、筆者の考えと事実 との関連を明確にとらえさせ、それを要約さ せることも大切である。 二、文章の要旨・主題を読みとる 1筆者がいちばん述べたいものはたいてい ・文章の要旨や主題の読みとり方まとめ方を