観点・小問ごとの分析 |
対策の視点 |
最後に書いてあるという意識が働くのか、5)
につけたものが多い。正答率30%と低い。 2要旨という言葉の意味が完全に理解され
ているかが疑問であるアと工につけたもの は、3人に2人ぐらいの割合になっている。
(正答率33%) |
指導する必要があろう。どうすれば、どんな
手だてで主題をとらえるのかという「学習の
しかた」を理解させたい。また、中心となる
語句をおさえたり、文末の表現から筆者の考
えをとらえていく指導も重視したい。 |
三、修飾・被修飾の関係がわかる 1ちょうど→さしかかった(正答率60%)
2新しい→学校が(正答率70%)
この観点の問題の中では、どちらも比較的
よくできているが、「ぐうぜん」(1の場合) 「新品」(2の場合)など、別の言葉を入れたり、
分かち書きになっているのに、「ぼくたちの
学校がいよいよできあがったOなどと、よけ
いな言葉の記入がみられた。 |
・文の構造や文中の語句の意味をとらえよう
とするとき、修飾の関係を明らかにすること
は、指導上の大きな観点となる。 指示語(こ・そ・あ・ど)の指示する事物
をはっきりづかませることを、日常の指導で
心がけたい。 |
四、文章の要点を読みとる 正答率29%と、段落・主題・要旨と同様に
あまりできていない。冒頭に問題文、あるい
は中心文、結論をかかげる事例は教科書教材
でも数多くあるが、それに気づかずにほとん ど2)として誤答となっている。 |
・文章や話の要点を理解し、自分の立場から
まとめることは、3年の「理解」の重点事項 である。4年の段落、5年の主題や要旨の学
習をへて6年では総合的なまとめの段階に応
じた指導を徹底する必要があろう。 |
五、場面の情景や人物の気持ちを読みとる
1「おくろうとすると何もない」という表
現で、なぜ送るものがないのか、作者の気持ち
を深く読みとっていないために、誤答は、ア
・ウとばらつきがみられた。一正答率は70%と 高い。 2「あの美しい銀の波」を「初秋の山の風」
と大ざっぱにとらえたもの、「穂立て」の意
味がよくわからなくて、ばくぜんと穂立てに
とらわれたもの、文章に表現されていない「風 |
・作者が住む田舎の質素な生活のようすを想
像したり、都会の人々に対する作者の思いや
りの気持ちになってみたりして、文章を味わ
わせる指導が望まれる。
・これは、当然「茅の穂の」の「の」を受け
ていることをみすごした結果であるといえる。
また「あの美しい銀の波」の「あの」という
代名詞の指すものは何かを考えさせる指導を |