小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-102/187page
く理解されている。(正答率は(1)が75%、(2) が72%、(3)が80%である。) 三、敬体と常体を使いわけて書く 1常体を敬体に直す問題は、正答率があま りよくない。(正答率42%)「山だ」「なのだ」 「なのだろう」などの誤答がみられる。 2敬体を常体に直すのは、64%と正答率が よい。 誤答例として「できました」「できなかっ たのです」「できる」「できないだろうね」な どがみられる ・児童の書いた作文の中には、6年生になっ ても文体の誤りが多くみられる。児童ひとり ひとりの書いた文章を読んで、敬体・常体の 選択のしかたを個別に指導したり、誤用を修 正してやる指導をしたりすることが大切であ る。 四、文を続けて文章をつくる 1が50%、2が47%と、どちらも約半数が 正答である。まとまった誤答傾向はみられな い。無答が他の問題にくらべて比較的多い。 ・完全正答なので、最初の文が正しくつかめ ていないと答えられない。それには、「しかし」 「これは」「そして」などの接続語・指示語をし っかり指導しておくことが大切であろう。 観点6](文・文章を書く)について 文・文章を書く観点の中で、指示語・接続語の使い方や言葉を続けて文をつくることは、高 い正答率を示している(平均正答率78%)が、敬体・常体の使い分けや文を続けて文章をつくる ことの正答率は比較的低い。(53%、49%)「常体・敬体の使い分け」については、両方の違い を理解させ、書く相手と目的に応じて、作文指導などで使い分けることの練習が大切であろ う。また、文末だけでなく、文の途中における敬体・常体の違いにも、推敲などの機会をとら えて指導していきたい。 文を続けて文章をつくる指導では、指示語・接続語に着目させるとともに、文章の要旨を考 えながらつくらせるようにしたい。6]の正答率は66%である。
◎第6学年国語についてのまとめ
・「読むこと」とr書くこと」の正答率には、大きな差異は認められない。(正答率読むこと
60%、書くこと63%、)
・漢字を読む力の正答率にくらべ、対語・類語・語句の組み立てなど、語句について理解力の正答率が低い。(漢字を読む68%、語句理解力59%)今後、読書指導や作文指導の機会に、言語事項の指導系統を押さえ、語句をとりあげて指導するなどして、さらに、児童ひとりひとり