観点・小問ごとの分析 |
対策の視点 |
1]知識・理解 1.原始時代の遺跡(貝塚・登呂遣跡)と出
土品 貝づか、登呂は、それぞれ正答率が77%
であり、無答が目だつ。
登呂遺跡からの出土品として、農耕生活
をうらずける木製くわの正答率は46%で
ある。誤答例としては、古墳時代のはに輪
を選んだものが多い。 |
・児童にとって、この時代の学習は、興味・
関心の高いところで、その後の歴史学習に大
きな影響を与えるので大切に取り扱いたい。
・郷土の遺跡や遺物など実地にふれて指導し
ておきたい。近くにない場合は、模型や写真
などを利用したい。
・原始時代の人々の生活のようすを出土品と
の関係でとらえさせたい。
・貝塚を「かいずか」と答えたものがあった
ので、正しい表記を指導しておきたい。 |
2.鎖国にかかわる人物(徳川家光)と貿易 港(長崎)
鎖国を完成した徳川家光を正答としたも のは41%である。誤答の大部分は徳川家康
で、.吉宗がそれに次ぐ。
人物家光の正答率の低いのに対し鎖国中
の貿易港である長崎の正答率は75%で、人
物とその働きが結びついて理解されていな
いことを示している。 |
・歴史上活躍した人物と、その業績をいわゆ
る人物中心の指導によって、正しい知識とし
て定着させたい。
・鎖国の原因の一つであるキリスト教の禁止
については、県内においても厳しい禁令の例
があり、その高札などの資料を活用して理解
させることも考えられる。 |
3.聖徳太子の業績(十七条の憲法・遣隋使)
十七条の憲法の正答率は69%で、誤答例
としては、冠位十二階が多い。 遣隋使の正答率は65%で、誤答例として
は遣唐使が目だつ。 |
・正誤のまぎらわしい問題ができない大きな
原因は、内容を十分に理解していないことに
ある。冠位十二階が人材登用策であることや
当時の中国が隋であることをおさえて指導す
る必要がある。 |
4.太平洋戦争後の日本の民主化(選挙権・
労働組合・農地改革)
選挙権を与えられる年齢の正答率は、83 %の高率を示している。被選挙権と混同し |
・現代史は非常に複雑すぎて指導しにくいな
どということがあげられるが、児童にとって
は新しい知識であり、しかも抽象的なことな
ので指導内容を精選するとともに日常生活の |