観点・小問ごとの分析 |
対策の視点 |
絵を年表に位置づける問題の正答率は68 %である。誤答例としては、源頼朝の挙兵
が多い。 生育歴を年表に位置づけ、だれの生育歴
であるのか判断する問題の正答率は64%で
ある。誤答例としては源義経が目だつ。
年表から承久の変の結果を引き出す問題 の正答率は58%である。誤答例としては、
元寇の結果を指摘したものが多い。 |
もこれらの指導が十分になされていれば、正
答率はもっと高くなったものと思われる。
・一つの資料だけでなく、多くの資料から判
断する学習活動を取り入れたい。
・因果関係を年表からとらえさせることは、
歴史的事象を理解させるのに効果的な指導で ある。 |
観点2](資料活用の能力)について
文書資料、円グラフ、統計地図、絵、年表など多くの種類の資料から出題したが、観点2]の
平均正答率は61%である。しかし、小問によっては25〜82%で大きな差が見られる。特に低
いのは統計地図の読み取りである。
統計地図は、統計表を地図化したものであり、統計地図の指導にあたっては、統計表の読み
取りについての指導を強化するとともに、統計図表を作成させたり、地図に書かせるなど児童
の作業を取り入れた学習をさせるのが効果的である。 |
観点・小問ごとの分析 |
対策の視点 |
3]社会的思考・判断 1.文書資料(秀吉の刀狩りの命令)からの
思考・判断 刀狩りのねらいを思考し、適切な判断を
下したものが多く、正答率は71%である。
刀狩りの結果についての正答率は69%で
ある。誤答例としては「武士は農民と同じ
身分にされ、くらしが苦しくなりました。」
が大部分をしめている。明治維新の四民平
等と混同しているものが多い。 |
・文書資料から思考し、判断するには、まず
文書資料を読み取り既有の知識や理解事項を
駆使して思考しなければならない。したがっ
て、この問題では、刀狩りの内容を読み取り、
信長以来大名たちが行ってきた政治のねらい
を思い起こし、判断しなければならない。こ
のような学習を授業に大いに取り入れ、訓練
させておきたいものである。 |
2.鎖国の影響についての思考
鎖国によって、幕政が安定し、日本独特
の文化が発達したと正答したものは.47%
である。誤答例としては、「200年の乱世 |
・鎖国の影響については、政治・経済・文化
など広い視野から指導しておきたい。特にこ
の問題は、我が国独自の歌舞伎や浮世絵など
の町人文化の発達についての理解が必要であ |