小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-110/187page

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観点・小問ごとの分析 対策の視点
が続いた」が多い。戦国時代のことと混同 しているものと思われる。 る。
3.神話・伝承の読み取りかた 神話や伝承に見られる事柄に対する判断 として、歴史上の出来事と異なること、及 び当時の人々がいだいていた考えがわかる ことの二つを選ぷ問題で、正答率はそれぞ れ75%、68%である。誤答例としては、神 話や伝承に書かれた事柄がすべて歴史上の 出来事であると判断したものが目だつ。 ・設問したことは、神話・伝承の学習におけ る二つの留意点である。史実との混同を避け るとともに、神話や伝承が単なる物語でない ことに触れ、当時の人々がいだいていた国家 の成立や国土の統一に関する考え方を示すも のであることを指導したい。
4.古墳や古墳分布についての思考 古墳が天皇やその地方の豪族の墓である とした正答率は61%であり、誤答例とし ては、古墳は「天皇や身分の高い貴族の 墓」であるとしたものが多い。よく似たも の(地方の豪族と身分の高い貴族)を弁別 することができないように思われる。 前方後円墳の分布についての正答率は67 %である。古墳の出土品から当時の状況を 推察することについての正答率は81%であ る。 ・類似したものから区別するには、既有の知 識を活用しなければならない。この問題はそ の能力を見るものであり、この能力の習得に は指導過程において問題に直面させ思考させ る場を設定し、指導することが大切であると 考える。
5.江戸幕府の大名支配の工夫についての思 考(歴史地図) 幕府が直接治めた土地とその直接治めた 理由「大阪は、経済の中心地だったから」 の正答率は.33%である。 大名の配置については、正答率が66%で ある ・歴史地図を見て既有の知識を駆使して答え る問題であるが、正答率が低いのは、歴史地 図の読み取りに慣れていないためと思われる。 歴史学習にあたっては、年表とともに歴史 地図を活用する機会を一多くしたい。
6.国民の権利と義務の区別 権利(信教の自由・参政権)義務(納税 ・児童にとって権利と義務は混同しやすいの で、権利と義務について十分に理解させるこ

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