観点・小問ごとの分析 |
対策の視点 |
が続いた」が多い。戦国時代のことと混同
しているものと思われる。 |
る。 |
3.神話・伝承の読み取りかた
神話や伝承に見られる事柄に対する判断
として、歴史上の出来事と異なること、及
び当時の人々がいだいていた考えがわかる
ことの二つを選ぷ問題で、正答率はそれぞ れ75%、68%である。誤答例としては、神
話や伝承に書かれた事柄がすべて歴史上の
出来事であると判断したものが目だつ。 |
・設問したことは、神話・伝承の学習におけ
る二つの留意点である。史実との混同を避け
るとともに、神話や伝承が単なる物語でない
ことに触れ、当時の人々がいだいていた国家
の成立や国土の統一に関する考え方を示すも
のであることを指導したい。 |
4.古墳や古墳分布についての思考
古墳が天皇やその地方の豪族の墓である
とした正答率は61%であり、誤答例とし
ては、古墳は「天皇や身分の高い貴族の
墓」であるとしたものが多い。よく似たも の(地方の豪族と身分の高い貴族)を弁別
することができないように思われる。
前方後円墳の分布についての正答率は67 %である。古墳の出土品から当時の状況を
推察することについての正答率は81%であ る。 |
・類似したものから区別するには、既有の知
識を活用しなければならない。この問題はそ
の能力を見るものであり、この能力の習得に
は指導過程において問題に直面させ思考させ
る場を設定し、指導することが大切であると
考える。 |
5.江戸幕府の大名支配の工夫についての思
考(歴史地図) 幕府が直接治めた土地とその直接治めた
理由「大阪は、経済の中心地だったから」
の正答率は.33%である。
大名の配置については、正答率が66%で ある |
・歴史地図を見て既有の知識を駆使して答え
る問題であるが、正答率が低いのは、歴史地
図の読み取りに慣れていないためと思われる。
歴史学習にあたっては、年表とともに歴史
地図を活用する機会を一多くしたい。 |
6.国民の権利と義務の区別 権利(信教の自由・参政権)義務(納税 |
・児童にとって権利と義務は混同しやすいの
で、権利と義務について十分に理解させるこ |