小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-114/187page
領域・小問ごとの分析 対策の視点 正答率は79%で、よく理解されている。 (2)除法を用いる問題 正答率は52%である。 割合=割合に当たる量÷基になる量の 関係式が活用できないためと思われる。 ・基になる量、割合に当たる量、割合の三つ の関係把握についての十分な指導が必要であ る。 6.二つの分数間にある整数 正答率は43%と低い。これは、整数が特 別な分母を持った分数の形で表されること の理解が不十分なためと思われる。 ・整数、小数、分数の用語を正しく理解させ、 これらの、相互関係についても理解させる。 7.四則計算の可能性を調べる 正答率は59%である誤答の多くは「い つもOより大きい整数になる」の「いつも」 を忘れて答えている。 ・簡単に取り扱われがちであるが、「条件文」 を正しく読みとる指導は大切である 8.不確定な事象を数で表す 正答率は76%で、よく理解されている 領域1](数と計算)について 分数の計算では、四則混合算を除いて、殆ど正答率は70%を越えており、計算技能は優れて いる。四則混合算は、乗除先行の計算規則の見落としによるつまずきである。また数直線上で の整数、分数、小数の読み取りや表示にもつまずきが見られる。この整数、分数、小数につい ては・形式的な指導になりやすい内容なので、数直線の特微を生かし、これらの数の存在や相 互関係を十分理解させるようにしたい。 領域・小問ごとの分析 対策の視点 2]量と測定 1.単位換算 (1)の正答率57%以外は三問とも正答率は 30%台と低い。基本単位の大きさが実感と してとらえにくいところに、正答率の低い 原因があるものと思われる。 ・メートル法とその単位の仕組みを理解させ たい。メートル法の特徴としては、十進法の 仕組みによって補助単位が決められているこ と、基本的な量を基にして他の単位が誘導さ れる仕組みを持っていることを指導する