高等学校「理科1」のてびき-015/133page

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※ 3打毎に切り取ったテープは、それぞれ「3打」つまり0.02×3=0.06〔秒〕毎に落下した距離であり、言いかえれば〔cm/3打〕という単位の平均の速さにほかならない。

従って、切り取ったテープを順次はりつけてつくったグラフは、3打毎の平均の速さが時間とともにどう変わったか、つまり時間と速さの関係を示している。

(測定例) おもり300gの場合

おもり300gの場合の測定例

上のグラフから

g=13.9cm//3打/12打

=13.9cm/3×0.02S/12×0.02S=965.3cm/S2

おもり〔g〕 150 300 450
重力の加速 度〔cm/S2 959.4 965.3 972.6

5 留意点

(1) 上記の測定結果でも明らかなように、おもりの質量は大きい程よいが、テープの強度の関係もあるので300〜500g程度がよい。

(2) 交流用の記録タイマーの周期は、それぞれ実験を通して測定させるのがのぞましいが、時間的に無理な場合は0.02秒(およそ)として扱ってもよい。

なお、記録タイマーの周期を求める簡単な方法としては、シンクロスコープを用いる方法がある。詳細は教育センター発行「物理教育研究」55年度版「シンクロスコープを用いた物理実験」を参照のこと。

6 代替実験

1/100秒時計で演示実験し、そのデータに基づいて生徒各自にgを求めさせる方法であるが、このことについてP116に詳しく示してある。


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