高等学校「理科1」のてびき-038/133page
物質を構成している元素を調べる
年 組 No. 氏名
1 ねらい
身近にある食塩、砂糖、石灰石について、これらの物質を構成する元素の調べ方を知り、さらに、このことをもとにして、ある未知物質の成分元素を推定する。
2 準備
食塩、砂糖、石灰石(細かく砕いたもの)、未知物質、石灰水、ニクロム線(炎色反応用)、3M―塩酸、0.1M―硝酸銀、薬包紙、薬さじ、試験管、誘導管(2種類)、コマゴメピペット(5ml)、酸化銅(2)
3 方法
実験1 既知物質の成分元素を調べ、確認する。
(1) 食塩について試験管に、薬さじ1〜2杯の食塩をとり、約3mlの蒸留水を加えて溶かし、次の実験を行う。
1) この水溶液について炎色反応を行う。
2) 0.1M―硝酸銀を、2〜3滴加える。
(2) 砂糖について
1) 試験管に、薬さじ(小)1〜2杯の砂糖をとり、約3mlの蒸留水を加えて溶かした後、0.1M硝酸銀を加える。
2) 試験管に、薬さじ(小)2〜3杯の砂糖をとり、ほぼ同量の酸化銅(2)を加えて、試験管内でよく混合してから、誘導管をつけて加熱し、発生する気体を石灰水に通してみる。(図1)このとき、試験管の内壁や、石灰水、砂糖と酸化銅(2)の変化の様子を注意して観察する。
※ 加熱するときは、試験管の管口を水平より少し下げ、加熱を中止するときは、ガラス管を石灰水からはずしてから行うようにする。
(3) 石灰石について
細かく砕いた石灰石を、小さじ2〜3杯ほど試験管に移しとる。
1) 3M―塩酸、5mlを加え、発生する気体を
石灰水に通してみる。(図2の措置と同じものを用いる)
2) 溶け終ったら、この溶液について炎色反応を行う。
実験2 未知物質の成分元素を推定する。あたえられた未知物質を、薬包紙の上で3等分し、それぞれ試験管に移しとる。
1) 蒸留水5mlを加えて溶かし、この溶液の炎色反応を行う。
※ このとき、物質は完全に溶けきらず、底に残っている。この溶液を4)で使用する。