高等学校「理科1」のてびき-050/133page
化学反応における量的関係―Mgの質量とこれより発生する水素の体積
年 組 No. 氏名
1 ねらい
マグネシウムと塩酸の反応で発生する水素の体積を求め、反応物質と生成物質の間には一定の量的関係が成り立っていることを理解する。また、化学反応式は物質間の反応量を示し、係数はそのモル比を表していることを理解する。
2 準備
気体定量ガラス管、気体誘導ゴム管、台紙、セロテープ、二又試験管、定木、水そう、100mlビーカ、洗剤液、室温の水、マグネシウムリボン、2M―塩酸
3 実験方法
(1) 実験台の上に細長い台紙をセロテープではりつけ、この上に直線を1本引く。
(2) Mgリボンを4cm、6cm、9cmの長さに正確に切りとる。
注 : Mgリボン1cm当りの質量は先生の指示を受ける。 1cm: g
(3) 二又試験管の一方に、長きのわかったMgリボンを入れ、他方には2M―塩酸5ml入れる。
(4) 気体定量管の一端を指でふさぎ、一方から洗剤液を入れ、内部をよくぬらし余分の洗剤液はビーカーにもどす。次に5mmぐらいの間隔に3枚の洗剤膜をつける。
(5) 定量管と二又試験管を図1のように誘導管で連結し、台紙の直線上に洗剤膜の位置を記入する。
図1 気体定量装置
(6) 二又試験管の塩酸をMgリボンの方に流して反応させる。
(7) 反応が終ったら、図2のように二又試験管全体を室温の水で冷却し、洗剤膜が動かなくなったら、その位置を記録する。
(8) 台紙上のS-E間の長さを測り記録する。
注:定量管の気柱の長さと体積の関係は先生の指示を受ける。 1cm : ml
(9) 二又試験管を冷却する時間を利用して、別に2M―塩酸5mlを入れた試験管を用意し、これに3cmのMgリボンを入れ、発生気体に,点火し、水素であることを確かめよ。
4 実験上の留意点
(1) 測定中は定量管を台紙に固定し、動かさないよう注意する。動かすと、気柱の長さを正確に求めることができなくなる。