高等学校「理科1」のてびき-098/133page

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偏光顕微鏡を使用して岩石を調べる
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1 ねらい

岩石を構成する物質は造岩鉱物である。造岩鉱物の特徴や岩石の組織などを調べるのに、最も効果的な方法は偏光を用いることである。したがって偏光顕微鏡あるいは簡易偏光拡大鏡を使用して、造岩鉱物や岩石の組織や特徴を調らべるとともに、偏光装置の使用方法を習得きせる。

2 準備

鉱物顕微鏡または偏光装置付拡大鏡、プレパラート

3 方法

偏光装置付拡大鏡の場合

(1) ミラー(鏡)の位置を調節し、接眼レンズに光が入ることを確認する。

(2) 上方ニコルと下方ニコルを直交させ、普通の光が入ってこなくなる。(視野が暗黒になる)ことをたしかめる。

(3) プレパラートの、カバーガラスの面が上になるようにして、プレパラート挿入口よりさし入れる。

(4) このまま顕微鏡を見ながら、プレパラートを左右に動かし、鉱物の色の変わることを調べる。

(5) 鉱物の組み合せを調べてみよう。

1) 深成岩の場合(完晶質等粒状)

深成岩

すべての面が造岩鉱物の大きい結晶で作られ、石基といわれる小さい鉱物の集まりの部分がない。

2) 火山岩の場合(半晶質班状)

火山岩

大きい造岩鉱物がいくつかあって、その周囲を石基がとりまいている、この大きい結晶を斑晶という。

3) 堆積岩の場合

堆積岩

すべての面が同じ程度の大きさの粒や、そのくずからできている。

4) 変成岩の場合

変成岩

造岩鉱物の配列のしかたに一つの規則性があり、鉱物が一定の方向にならんでいるものが多く、白い鉱物と黒い鉱物が別々にならび、しまもようになっているものもある。


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