高等学校「理科1」のてびき-104/133page
(指導資料) 22 直達日射量の測定
1 ねらい
地表でみられる自然現象の多くは、太陽放射エネルギーとかかわりをもって起っている。この太陽放射エネルギーの1つである熱エネルギーについて、我々の住む地表にどのくらいの熱エネルギーがふりそそいでいるかを調べるために、太陽放射が垂直にあたるようにおいた1cm2の面が、1分間にうける太陽エネルギーの量(直達日射量)を測定する。
2 準備
温度計、簡易日射計、ゴム栓、遮へい箱、バケツ、メスシリンダー、天秤、ノギス、定規、ろうと、水
3 方法
(1) バケツに水をくみ、水の温度が気温に近づくように2〜3時間放置しておく。
(2) 日射計の容器の熱容量を求める。日射計の容器に水をみたす前に、容器の質量(m)を天秤ではかり、その熱容量(Ω)を求める。
Q=m×C ただし、Cは比熱
銅容器…0.09cal/g度
鉄容器…0.11cak/g度
(3) 日射計の受光面積(S)を求める。
日射計が円筒の場合は、その外径(2r)をノギスで測り、長さ(l)は定規で測る。
受光面積(S)は
S=2r×l〔cm2〕