高等学校「理科1」のてびき-109/133page
方向を右に、南半球では左に、それぞれ曲げられ写真のように大きなうず巻をつくる。そして、北半球では反時計まわりに、南半球では時計まわりに空気がふき込んでいることを理解させる。
(4) 赤道から北緯10°の範囲に雲が分布している。これらの雲は前線にともなう雲のように連続的に、1本のベルト状の雲でなく、切れ切れの塊状の雲の集まりである。下の連続的な雲写真から、これらの雲は東から西に進んでいるか、西から東に進んでいるか調べる。
また、この雲の発生している赤道付近では、上昇気流が生じているか、下降気流が生じているか。
赤道から北緯10°の範囲の大気の流れは何と呼ばれているか。
この熱帯収束帯は、海・陸の分布から北半球にかたより、1年を通して北緯5°〜10°付近に位置し、季節による移動はあまりない。
(5) 東経150°の経線上で、北緯10°〜30°にかけて、太平洋上は写真では黒っぽく晴天となっている。
この範囲は高圧帯か低圧帯か、また、この中緯度帯の太平洋上の空気の塊り(気団)は何と呼ばれているか。
この中緯度高圧帯(亜熱帯高圧帯)は赤道地方で空気はあたためられて上昇し、北半球では北進す