研究資料分類基準G2-04高等学校社会科「現代社会」の研究-000-01/170page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

まえがき
昭和53年8月,新しい高等学校学習指導要領が告示きれ,社会科の必修科目として「現代社会」が新設されました。「現代社会」が新設された背景としては,生徒の能力・適性及び興味・関心などが多様化していることと従来の社会科の指導がややもすると知識・理解中心に陥り,思考力・判断力の育成がおろそかになりがちであったことなどがあげられています。

これらの背景をふまえて,「現代社会」は生徒の生きる場としての現代社会についての理解を深め,これに基づく判断力の基礎を養うとともに,現代社会に生きる主体として,人間の生き方について自ら考えていく力を身につけようとすることを目指しています。つまり,生徒が今後の人生を生きていく上で,自ら考え,判断し,自分自身の人生と社会生活を充実したものにすることのできる力を育成しようとするものです。そのためには,生徒の実態に応じて,指導内容の構成や指導法についての教師の創意工夫が期待きれるわけであります。

当教育センターでは,昨年から「現代社会」の具体的な指導の在り方を求めて研究を進めてきました。その成果がこの研究資料であります。これは,一つの試案であり,内容構成の仕方や生徒の実態把握ぼどの点で不十分なところもあるかと思いますが,この研究資料を,各学校の実態に応じて,より創造的に活用されることを願っております。
おわりに,この研究資料の作成に当たって何かと御協力くださった高等学校教育課菅野康二指導主事をはじめ関係各位に対して,衷心より感謝の意を表するものであります。

昭和56年9月


福島県教育センター所長

佐藤信久


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。