題材 |
新しい人権の主張と公共の福祉 |
ねらい |
(1) 現代においては,新しい人権の主張が生まれてきたことを理解させる。 |
(2) 新しい人権の主張の事例を通して,基本的人権と公共の福祉について考えさせる。 |
過程 |
指導内容 |
学習活動 |
指導上の留意点 |
導入 |
1 環境の汚染と破壊 |
○ 資料1)を読み,新しい人権の主張があることを確認する。 |
○ 環境権は,社会の変容に伴って空気,水,日照,静穏などについて主張されるようになったことを理解させる。 |
展開 |
2 環境権の主張とその内容
3 環境権と公共の福祉 |
○ 資料1)の「新幹線公害訴訟」の原告の主張を読み,私がこの原告と同じ立場だったらどうするか考える。 ○ この原告の主張について,賛成,反対,中立の立場の三つのグループで討議する。・原告の立場・国鉄の立場・各人の人権の調整・公共の福祉 |
○ 環境権の概念は,その範囲も不確実であり,特に憲法に明記されたものではないが,憲法第25条などの規定を根拠にして主張されていることに留意させる。 ○ 討議を通して,基本的人権と公共の福祉との関係について考えさせる。 ○ 住民運動と住民エゴの問題にも目を向けさせるよるにする。 ○ 憲法の人権保障規定を参照させる。 |
終末 |
4 本時のまとめと次時の予告 |
○ 公共の福祉によって基本的人権が制約される場合,特に留意すべきことは何かを具体的にあげる。 ○ 次時の予告(法の支配と人権保障)を聞く。 |
○ 名古屋高裁の判決の内容を読ませ,公其の福祉の意味を考えさせる。 |