研究資料分類基準G2-04高等学校社会科「現代社会」の研究-095/170page

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展開例 (7)
1 小項目 日本憲法の基本原則と国民生活
2 指導目標 基本的人権と法の支配,平和主義と我が国の安全,国駐権と議会制民主主義などを観点として,国民生活の秩序と安全を図るという立場から,日本国憲法の基本的原則について理解を深める。
3 指導計画 (1) 基本的人権と法の支配…………4時間(本時は3時間目)
(2) 平和主義と我が国の安全…………3時間
(3) 国民主権と議会制民主主義………3時間
4 本時の学習指導案

 
題材 新しい人権の主張と公共の福祉
ねらい (1) 現代においては,新しい人権の主張が生まれてきたことを理解させる。
(2) 新しい人権の主張の事例を通して,基本的人権と公共の福祉について考えさせる。
過程 指導内容 学習活動 指導上の留意点
導入 1 環境の汚染と破壊 ○ 資料1)を読み,新しい人権の主張があることを確認する。 ○ 環境権は,社会の変容に伴って空気,水,日照,静穏などについて主張されるようになったことを理解させる。
展開 2 環境権の主張とその内容
3 環境権と公共の福祉
○ 資料1)の「新幹線公害訴訟」の原告の主張を読み,私がこの原告と同じ立場だったらどうするか考える。
○ この原告の主張について,賛成,反対,中立の立場の三つのグループで討議する。・原告の立場・国鉄の立場・各人の人権の調整・公共の福祉
○ 環境権の概念は,その範囲も不確実であり,特に憲法に明記されたものではないが,憲法第25条などの規定を根拠にして主張されていることに留意させる。
○ 討議を通して,基本的人権と公共の福祉との関係について考えさせる。
○ 住民運動と住民エゴの問題にも目を向けさせるよるにする。
○ 憲法の人権保障規定を参照させる。
終末 4 本時のまとめと次時の予告 ○ 公共の福祉によって基本的人権が制約される場合,特に留意すべきことは何かを具体的にあげる。
○ 次時の予告(法の支配と人権保障)を聞く。
○ 名古屋高裁の判決の内容を読ませ,公其の福祉の意味を考えさせる。

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