-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-008/231page

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であると考えられています。

 日本列島付近は,二畳紀の末期から始まった“本州造山運動”と呼ばれる大きな造山運動によって隆起を始めました。

3、くびなが竜が泳いだ“いわきの海”(中生代:2億2500万年〜6400万年前)

 古生代末から始まった造山運動によって,隆起や沈降を繰返しながら,大陸の一部となり日本列島は陸化していきましたが,ジュラ紀に入ると,日本海側から海進が始まり(現在の日本海のもとになる),陸地の一部は沈降をはじめ,太平洋側の海岸線にも入江ができたりして,海岸線がデコボコになりました。

 この時期,福島県内では,阿武隈山地東縁部が再び海底に沈み,ジュラ紀から白亜紀にかけての地層がたい積しました。

 ジュラ紀の地層は相馬中生層と呼ばれるもので,原町市から新地町へ10数kmにわたり帯状に分布しており,地層からはアンモナイト,トリゴニア,ソテツ類,シダ類などの化石が見つかっています。

 また,四倉町から富岡町にかけて,くさび状に10数kmにわたって双葉層群と呼ばれる白亜紀の地層が分布しており,これらの地層からは,巨大アンモナイト,イノ
第三紀以前の日本列島

第三紀以前の日本列島

くびなが竜の発見

 昭和43年10月6日,当時平工業高校2年生の鈴木直君によって,いわき市大久町入間沢の橋より数百m上流の川床で発見された。
フタバスズキリュウの骨格模型

フタバスズキリュウの骨格模型(いわき市文化センターにて)


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