-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-026/231page
入って日本列島は沈降し始め,近くでは阿武隈山地が島となって海から顔を出していろのみで,他の地域は海底に沈みました。この岩谷観音の境内の地層は,海底時代の終わりの中新世の後期で,日本列島全体が再び陸化しようとする頃の海底につもった地層です。
正面の岩に刻んだ石仏像の天上の岩盤からサバの化石が発見されています。
また,正面のがけには大きな縦の割れ目が観察されます。この割れ目に沿って太い松の根がのびています。この松の根は岩の割れ目を押し広げながら成長しています。
2、川原のようすと流水のはたらき
(1)調べる場所
4号国道の松川橋とその下流の川原
(2)橋の上から,川原や水の流れの様子を観察し,川の全景をスケッチする。中州や川原,水の流れている幅などについてのおおよその数値を記入しておくとよい。
1)川原や中州のでき方,川岸のけずられ方は,流れの曲がり方や流水の速さとどのような関係があるか考えてみよう。
(3)川原におりて流水のはたらきを調べる。
1)(ア)付近で,川原と対岸近くの流れとで,どのような違いがあるか、50mぐらいの長さを測り,木片などを流