-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-030/231page
杉妻小学校
1、地層の観察
(1)観察する場所
国道4号バイパス沿いの中古車センター下のがけ
(渡辺常吉氏宅の東側のがけ)
途中,畑の細道を通るので,畑の所有者に了解を得ておく。
(2)がけから離れて地層全体を観察する。
1)畑に入らないようにして,地層全体が見通せる所に立って,がけの全景をスケッチする。
2)地層の重なり方,層理,地層の色や厚さなど気付いたことを書き入れる。
3)伏拝の高台は,(A)層のような砂レキ層や,(C)層のような茶かっ色のロームがつもってできていることを理解する。
4)これらの地層を墓地のがけまで追って見よう。地層は水平方向に広がりをもってつもっていることを理解する。
(3)地層に近づいて,その特徴を観察させる。
(A)層は10cm以下のまる味を帯びたレキや砂がつもっている砂レキ層で,まだ固まっていない。レキの多くはやや白っぽい流紋岩や安山岩からできている。
(B)層を触って見ると,クレンザーのような手ざわりがします。この地層は粘土と砂の中間のシルトに火山灰が混じって,水中でつもってできた凝灰岩質シルト層です。部分的に茶かっ包の所があります。この部分は砂分が多くつもって