-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-037/231page

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大笹生小学校

1、地層の観察

(1)観察する場所

 大笹生ダムに通ずる村道

 学校より1.2kmの大きくカーブする所のがけ
大笹生ダムに通ずる村道

(2)がけから離れて地層全体を観察する。

 1)自動車等に注意し,地層全体が見通せる所に立って,がけの全景をスケッチする。

 2)レキの並びに特徴がないか,レキ層にはさまっている淡黄色のうすい地層の傾斜,がけの高さなど気付いたことを書き入れる。

 3)このがけの高台は,川原で見られるような円レキがつもってできていることを理解する。

 4)レキ層にはきまっている(B)層は地層のつもっている方向を示している。地層は水平方向に広がりをもってつもっていることを理解する。
大笹生ダムに通ずる村道

(3)地層に近づいて,その特徴を観察させる。

 (A)層は10cm〜20cm大の大きなまるいレキがつもってできた砂レキ層で,レキの多くは流紋岩や安山岩類で,これらのレキは表面が風化しています。

 (A)層にはさまるような状態で観察される(B)層は凝灰岩賓粘土がつもってできており,厚さは30cmほどです。

 これらの地層は,洪積世の古い段丘性のたい積物で,台山一帯に見られる流紋岩の上につもっているレキ層です。


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