-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-043/231page
方形枠内の長径5cm以上のレキを(表面に出ているレキだけ)ビニルシート上にとり出す。
1)レキの大きさで分ける。
レキの大きさによって,5〜10cm,10〜15cm,15cm以上に分け,その数を調べる。
2)レキの形で分ける。
レキの形で,まるい石,ややまるい石,角ばった石に分けてその数を調べる。
3)川原のレキの多くは,凝灰岩,安山岩,花崗岩などが多くみられます。
レキは流水のはたらきによって運ばれてくるものですから,小川の上流の山地をつくっている岩石を推定することもできます。上流の山地の様子などについても考えてみよう。
4)調べた結果を表にまとめる。
大きさ(cm) レキの形 種類 5〜10 10〜15 15以上 円 亜円 角 凝灰岩 安山岩 花こう岩 その他 21 13 16 10 21 19 21 15 6 8 42% 26% 32% 20% 42% 38% この地点よりもっと下流の飯坂街道花水坂付近の小川で,同じようにレキを調べて資料を対比すれば,流水のはたらきによって,下流ほどレキは小さく,まるみを帯びてくることが,一層よく理解させることができます。