-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-044/231page
湯野小学校
1、地層の観察
(1)観察する場所
愛宕神社への登り道の途中で,大きく道路が曲がる所のがけ
(2)がけから離れて地層全体を観察する。
1)自動車に注意し,がけの全体が見通せる所に立って,がけの全景をスケッチする。
2)地層の重なり方,葉理のよく発達している地層,地層の色や厚さ,地層のたわみのようすなど気付いたことを書き入れる。
3)この愛宕山は砂質の(A),(C)層や粘土質の(B),(D)層のような地層がつもってできていることを理解する。
4)道路に沿って,地層を追ってみると,地層は水平方向にたわみながらも広がりをもって,つもっていることを理解する。
また,この露頭のがけ側のがけには,大きな割れ目(断層)が観察される。
(3)地層に近づいて,その特徴を観察させる。
(A),(C)層に触ってみると,ザラザラした粒の粗いクレンザーの手ざわりがします。この地層は,砂と火山灰が混ざってつもってできた砂質凝灰岩からできています。
(B),(D)層は砂と粘土の中間の粒であるシルトがつもってできたシルト層で,白っぽい色をしています。
この道路ぞいに観察される地層は穴原温泉の摺上川沿いのがけで観察される